(26)『社会正義のキャリア支援』を読み終わって(~18冊目読了)
おはようございます。
今日も洗濯物が良く乾く一日ですね。
体調にお気を付けてお過ごしください。
本は読み手の状態によっても受け取るメッセージが都度変わりますね。
読了後の感想として、キャリアコンサルティングを学ぶ今の私が勇気を得たことをを2点書き留めておきます。
(「#6:積読本を読み進めます」から18冊目)
『社会正義のキャリア支援 個人の線から子を取り巻く社会に広がる支援へ』
下村英雄 著
1)個人を中心としたキャリア発達を社会全体から俯瞰し、個人と社会との繋がりを再認識した時に、キャリアコンサルティングは個人と社会が繋げる最終プロセスの役割を担うこと。
2)社会正義カウンセリングー社会正義フレームワーク(本書177ページより)では、
アドボカシー・コンピテンシーとして3項目×2立場で図に整理されています。
①クライエントに対しては、一緒に行動することでエンパワメントする(1ON1面談やカウンセリング)と合わせて、クライエントの代わりに行動するアドボカシーが示されている。
②組織間連携として、現存する組織間の壁に向かってクライエントと共に行動したり代理で動くことは、キャリアコンサルタントが持つ調整、仲介、交渉等のスキルを活用することで変化を期待できること。
③公共空間に対しては、クライエントと共に情報発信をすることにより、小さな声から共感する仲間を募り広げること。またそれがキャリアコンサルタントの間で拡大することにより社会的・制作的アプローチになっていくことを期待する。
この本は外国人著書の翻訳ものではなく、著者自身が体験している日本のキャリア支援現場を踏まえて、提言されていると実感します。本の中で使われる用語についても、現場での様々に含むニュアンスがあることに理解を示した上で、本書での定義を明示し読み手の共通理解を作った後に、文章が展開されていることからもそのように感じます。
現在自分が携わっているキャリアコンサルティングの1ON1面談から始める支援は、社会に繋げる道筋があるのだと肯定的に考える機会になりました。
これから先何度でも読み直すために手元におきたい一冊になりました。
キャリアコンサルティングの関わる方々にお勧めしたい一冊です。
◇2022/08/23 タロットカード:ペンタクルス6
ペンタクルスは現実的な恵や成果。自分に値するものを受け取る日。今日の一冊から自分が向き合う仕事への想いを確認できたことがそれかもしれませんね。
では、また。