(25)アサーティブであることの難しさを体験した

こんばんは。

今日は過ごしやすい一日でした。秋が近いサインかもしれませんね。

皆さんはいかがお過ごしでしたか。

 

「アサーティブ」とは、「自分の気持ちに向き合い、その感情を一方的に発散させるのではなく、相手の立場や気持ちにも配慮しつつ自分の要求を伝えていく、コミュニケーションの手法」と個人的には解釈しています。実行にあたっては感情と事柄を分けて要求事項だけを淡々と伝えることから始めても良いかもしれませんが、難しいと実感する出来事がありました。

 

昨日、ある講習の講師アシスタントとして終日過ごしてきました。

アシスタント業務は、出欠確認、教材配付と回収、各種データ入力、その他雑務となります。基本的に難しい内容はありません。事前にアシスタント向けマニュアルが配布され、それを参照して進めます。当日は、教材、出席者名簿、案内書などが教室内に事前準備され、主催場所の教室にも事務員の方がアシスタントの質疑応答や分からない場合の支援を仰ぐことができる環境です。

 

実際に進めていくと、事前準備されていた教材は部数枚数不足、出席者名簿に不備、システム操作マニュアルには書き漏れが頻出し必要なファイルの呼び出しすらできない状況で、毎回事務員の方に確認して対応していました。事務員の方も私が確認しに行くと、うんざりした様子で対応してくれていました。

その態度に私が影響されてしまい、不明点を確認する度に「事務員さんの手を止めて申し訳ない」と感じてしまいしました。帰宅した時は、徒労感にのしかかられた感覚でした。

 

キャリアコンサルタントになる前であれば、先方の準備ミスを指摘した上で事務員の方に対応を依頼したと思います。アシスタントとしての仕事はマニュアルを観ればできると発言したり態度に出すなら、完璧なマニュアル内容であるべきだとも言ったでしょう。相手を責めるような態度を取ったかもしれません。

今では、目の前の事務員の方の気持ちを優先して考え、感じ取ります。事前準備の不備がその事務員の方の責任でもないと分かりますし、業務の役割としてたまたまそこにいるだけでしょう。他者の責任を私のそれのように扱われることを無条件に受容する必要はありませんね。このような場面で目の前の相手と自分自身を同等に思いやりながら、自分軸を見失わない強さも必要だと実感しました。

今回は、「アサーティブなコミュニケーション」を意識して実践する切っ掛けとします。

 

還暦過ぎても、色々と迷いながら進もう。

では、また。