#23:人の成長を応援する仕事をします~その7 目の前の相手を尊重する

こんにちは。

 

本日は、過去の就業経験について振り返りを通して何を学んだかを考えたいと思います。曖昧な内容であることをご容赦くださいませ。

 

先日、夜遅い時間に友人から電話がありました。

彼女とは、私が以前勤めた職場で半年程机を並べて仕事をしていました。

その職場は、社会教育支援を理念に掲げたNPO団体です。彼女はその理念に深く共感し、配属された当初は、自分の経験を良い意味で活かして貢献したいと、張り切っていました。今回の彼女からの電話は、少し様子が違っていました。その電話の後、自分の経験の振り返りが始まりました。

「人生で遭遇する出来事には、意味がある。」

いくつもの本、雑誌、ブログ記事で目にした文章です。先達の言葉を信じて、その団体で遭遇した出来事の意味を学びたいと思います。

 

あの職場で私は何を学んだのか、を考えました。現在の答えは

「目の前にいる相手に対して、お互いの違い、在り方を尊重しながら、共に成長する。」ことが人としても、組織としても必要である。

 でした。

 

私が、その団体で遭遇した違和感ある出来事に共通していたことは、「同一の価値観と感情を持たない他者の否定」でした。

長い歴史を継いだ者たちとしての誇り。前例を尊重し、それを実直に引き継ぐ意思。

組織への滞在歴の長さがその人の価値に正比例する組織構成。暗黙ながら、それらに対する敬意が求められていました。

些細な例ですが、任された業務のプロセス整理を通して業務量を削減し、手書きからパソコン印刷に変更提案をしましたが、手書きの温かみが失われたと否定的な指摘を受けました。私は、手書きの温かみを大切にしてる価値観に気が付かず、業務効率化に価値を見出していました。周囲の方々は、大切な価値観を傷つけられたと感情を害したでしょう。

 

その職場を辞してから時間が経ち、もしも、もう一度あの職場に自分が戻るとしたら何をするか。(決して戻りたいとは思っていませんけれども。)

その職場では、新規配属者に対してテストするような意味合いで、監視と否定から始める組織文化であると理解した上で、私は周囲の人々の行動の裏にある感情を尊重し、受け入れることから始めると思います。

相手からの自分への攻撃や否定を我慢して相手にされるがままにするのではなく、相手の感情の犠牲にならないと明言し、相手がどうしてそうしたいのか、本質的に希望していることを理解しようと努めている、一緒に目標を達成することを目指すためには何をするか共に進みたいと伝えることだと思います。それから始めれば、何かが変わっていくかもしれません。周囲は変わらなくとも、私の視点を広げる機会にはなるでしょう。

 

友人の配属当初のハツラツとした態度を思い起こすと、人の希望を奪うのも、広げるのも人だと思います。徹底した同質性を主軸にした組織文化は、結束力、瞬発力等良い点も多いと思う一方、異質な意見や存在を攻撃し、否定することは、人や組織に成長機会や柔軟性がなくなり、魅力がなくなると実感しました。

 

この学びを忘れずに、今、目の前にいる相手を尊重し、共に成長しようという気持ちを言葉と態度で伝えていきたいと思います。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。