#21:セルフトークを意識します~11 8月の捉え方

こんにちは。

 

夏ではありますが、台風通過や長雨の影響で、気温が低くなりました。

皆さん、体調に気を付けてお過ごしください。

 

私は年齢を重ねて、8月の捉え方が増えています。記憶から引き出される感情やセルフトーク(独り言)の種類も増えていきました。

 

学生の8月は夏休み。

小学生までは、千葉の海の近くにある母の実家に弟や従姉達と1~2週間の長期間帰省をしていました。

中学生以降の学生時代の8月は、部活動の合宿の時期。上級生が引退し、新しいチーム編成で練習を始めるときでもありました。

会社勤めをしてからの短い夏休みは旅行を楽しんでいました。

「夏の暑さ」と「遊ぶ楽しさ」は同質の記憶と感情として繋がっています。

 

会社の研修教材として、『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(戸部良一他5名の共著)を読んでからは、意識に変化がありました。この本は、第二次世界大戦での日本軍敗戦原因を組織学から探求した一冊です。研修では、組織内ので情報共有、変化を捉えた戦略設定、業務遂行時の権限移譲等について議論しました。

この研修以降、戦後大陸から引き揚げてきた経験を持つ父が、戦争関連の本や特集された雑誌を読み耽る気持ちに少し近づけたように感じました。幼い父が家族と共に引き揚げてきた日本で直面した生活苦と戦後。その体験に対して、納得できる原因を探していたのではないかと思います。自らが体験した「歴史の渦の始まり」を探す過程は、心の葛藤と癒しが同居する時間だったのかもしれません。

 

「八月や六日九日十五日」

詠み人知らずの俳句だそうです。ある年の8月。ナガサキヒロシマ終戦

私には、父が本を読む後ろ姿も重なります。私の父と母の命日は7月と8月。

今は、身近な人と歴史を想う8月が加わりました。

 

今後の人生経験で、また違う8月の捉え方を重ねていきたいと思います。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。