#23:人の成長を応援する仕事をします~その6 組織を率いる立場の在り方を学ぶ

こんにちは。

 

台風、温帯低気圧の影響で強い風が吹きますが、雲が流れている空は明るく、少しだけ高くなったように感じます。季節は歩み続けていますね。

 

本日は、朝の情報番組で紹介されている、あるオーディションを長期で追ったドキュメンタリー仕上げの企画を観て、学んだ事が2つあり、今日はその一つを忘れないように書き留めたいと思います。

私は最近知ったのですが、この企画『The First』を多くの視聴者が応援していて、熱心な方々を『ザスト民』と呼ぶそうです。ファンにも名前がついていることがとても新鮮でした。

 

私が感じたことは、

「組織を率いる立場の在り方が組織全体に伝播し、浸透する。」

でした。組織を率いる立場にはなくとも、人の成長を支援する仕事では、自分の在り方として見習います。

 

この主宰者は、会社を設立してますが、設立趣意に存在意義を織り込み、ビジョンとして近い将来に実現したい姿を明示し、この企画を始めたそうです。このオーディションでは、3項目のキーワードを繰り返し掲示し、それが審査基準であることを伝えています。その結果、企画参加者達が自らの発言内にそれらのキーワードを使い始めていました。

 

主宰者として参加者に接する姿勢は、同じ業界で切磋琢磨する仲間としての立場を前面に出していました。この姿勢が、参加者同士にも伝わり、競合相手ではなく、共有する時間で共に成長する仲間と定義する組織文化が醸成されていきました。「いい人になる必要はない。相手に敬意を持てば結果として良くなる。」という発言も印象に残りました。コミュニケーションを他人軸から自分軸に変えることによる成長は組織にも前向きに強く影響していました。

 

オーディションでは、主宰者が参加者を選抜していきますが、参加者と共に過ごす時間を選抜ではなく育成として定義し、参加者個人に明確な期待値としての課題を提示し、選抜にはその課題に対する達成度を見ると伝えていました。これにより、参加者自身が課題に取り組みやすくなります。また、落選を伝える際には、相手の個性や長所を褒めてから未達部分を解説していました。長所の再確認と併せて何故落とされたのかが解るのは、落選の事実を貴重な体験として成長に変えるエッセンスだと思います。リーダー、マネージメントとしてメッセージの伝え方を学びました。

 

私個人の感想ですが、主宰者が時々見せる「笑っていない目の奥にある光」に強い意志が垣間見えました。このオーディションの結果は、メンバー決定よりもっと先にある、主宰者が掲げたビジョンの実現なのだろうと感じます。

この主宰者の姿から、「今、夢中になることを知っている状況」も幸せの一つだとも学ばせていただきました。

 

皆さんは、この番組を見た事はありますか。

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。