#6:積読本を読み進めます~14冊目読了して

こんばんは。

 

本日も真夏日となりましたが、皆さんのご体調に変化はありませんでしょうか。

どうぞご自愛ください。

 

本日、14冊目を読了しました。

 

集中講義 河合隼雄 こころの深層を探る

河合俊雄 著

 

この本は、NHK番組のひとつ、『100分de名著』の放送内容を構成して出版された一冊です。著者は、河合隼雄の息子と書かれていました。

親と同じ京都大学教授、臨床心理のお仕事をされていると記載を見て、なんと素晴らしい親孝行をされた方と思いました。家を継ぐとは違い、父親と同じ仕事を選択した息子を父親はどう感じたのか、と考えてしまいました。

 

河合隼雄は、戦後に、戦争時中の教育に織り込まれた日本文化に対する反発から、西洋文化や数学を専攻し、ユング心理学を学び、日本で臨床心理の道を拓きました。ユング心理学を日本に導入する際に、日本人の心理に仏教の影が見えることと、鎌倉時代の清僧 明恵が遺した夢に関する著書の研究を通して、心理学における西洋と東洋の類似点、相違点を説かれました。

仏教と日本人の心について『明恵 夢と生きる』を上梓されています。

 

この本は、河合隼雄の生涯を駆け足で紹介しながら、日本人の心の奥を紐解く丁寧なガイドマップのように感じました。この本そのものも大変読みごたえがあり、まだまだ読み下せてないと思います。時間をおいて、また、手に取りたいと思います。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。