#56:好きなモノから興味を広げて~いちご編5 もういっこ

こんばんは。

 

近頃、「いちご」について調べていたので、近所のスーパーに「いちご」を探しにいきました。旬は過ぎていますが、店頭の片隅に栃木の「とちおとめ」と宮城の「もういっこ」が残っていて、喜んで買い求めました。今シーズンの旬の食べ納めとして、美味しくいただきました。

 

「もういっこ」という名前に初めて出会ったので、調べてみました。

「旬の食材 Foods Link」の公式ホームページに 宮城の「もういっこ」の解説がありました。(一部引用させていただきます。)

 

もういっこは東北地方では最もイチゴを生産している宮城県で生まれた品種です。

(・・・)東北と言う寒冷な気候ということもあり、生産者はいちごの様々な病害に悩まされてきたそうです。また、全国各地でオリジナル品種の開発が競うように行われている近年の流れの中で、病害に強く寒冷地に適した宮城県オリジナル品種の開発が求められるようになったようです。

そこで、宮城県が開発に取り組み、1995(平成7)年に農業・園芸総合研究所において、県が以前に開発した、うどんこ病や萎黄病に抵抗性がある「MN3」〔(「女峰」×「しずたから」)×「女峰」〕に「さちのか」の花粉を交配し、その実生から選抜育成を行ってできたのが「もういっこ」です。交配してから10年後の2005(平成17)年に品種登録申請され、2008(平成20)年に登録されました。

 

病害に強く 寒冷地に適した新品種開発がされ、その品種の系統が明記されています。このいちごに関わった人々にとって、交配開始から10年は長く感じたのではないか。新しい品種を栽培しても、物流に乗り販売され、市場に受け入れられる結果が出るまでの時間も加わる事で、更に長く感じるのではないか、と思いました。

 

震災後にイチゴ栽培を始めるスタートアップの若者のドキュメンタリー番組を見たことを思い出しました。津波で受けた塩害の土地でも高設栽培であれば、作物栽培ができるところから始まっていました。

宮城県山元町にはイチゴ団地があるそうです。復興の期待を担ったいちごなのかもしれません。扱っている品種に「もういっこ」が含まれているでしょうか。

産地を思いながらイチゴを食べることも味わい深いことと思いました。

 

季節を映して、店頭にはバラ科びわがならび始めました。

別の旬が始まり、また、楽しみが増えていきます。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。