#6:積読本を読み進めます~12冊目を読みながら(2)

こんにちは。

 

本日、積読本を読み進める12冊目。(4-2)今日も取り組んでいますので、気づきを書きたいと思います、

 

なぜ人と組織は変われないのかーハーバード流自己変革の理論と実践

ロバート・キーガン リサ・ラスコウ・レイヒー 著

池村 千秋 訳

 

430ページの単行本が、スローペースながらも半ばに至りました。

自己変革に取り組んだ方々のレポートが掲載されており、個人として変革に取り組み成功した事例として男女2名について記載がありました。

読み進めて驚いたのは、彼らが乗り越えるべき強固な観念が育まれた時期が社会人になる前の学生や幼少時期だったという共通点を感じた時でした。

男性の事例では、マネージャー(課長クラス)として部下に権限移譲しようとしてもできなかった強固な観念は、彼はブルーワーカー(現場での働き手)の家系に育ち、マネージャーは人に指示するだけで働かない存在として意識付けられていたからでした。

女性の事例では、医大受験失敗により自分の能力が人よりも劣っていると思い込み、周囲から彼女の存在を認めさせるためには(能力不足を見せないためには)、燃え尽きるまで努力する必要があると考え、実際に過労で入院するほど仕事を自分で抱えてしまったそうです。

 

どちらも成人前の体験で作られた強固な観念でした。彼らが成人後に醸成した知性と理性に加えコーチのアシストで、初めてそれを意識した時期は30~40歳過ぎた現役世代です。実に20年以上の年月に渡り、彼らは、無意識(潜在意識)の中にある観念に影響を受けた顕在意識(自覚)で判断と行動に影響を受けたことになります。

 

洋の東西を問わず、人が心に受けた傷とその時の傷ついた感情を潜在意識に閉じ込めて防衛しつつ、現状との折り合いをつけながら生きる事の辛さ。同時に、幼児期の家庭環境や教育、言葉がけが、なんと長く、そして深く人の心に残り、苦しめ、支えていることかと思いました。人格を育むのは家庭環境だけではありませんが、親の影響は決して小さい影響ではなく、むしろ根幹ではないかと感じました。

 

自分自身が幼少期に作った強固な概念を見つけ、潜在意識に沈めた感情を解放して、次の課題へ軽やかに取り組みたいと感じました。

皆さんは「幼少期に作った強固な概念とその解放」に心当たりはありますか。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。