#27:他人と自分の感情を分けて捉えます

こんにちは。

 

タイトルを見て、何の事か、と思われるとも思いますが、最近気が付き意識を向けている事柄です。

他人と自分の感情を分けて捉えます。(7-4)

 

一つの例で説明したいと思います。

Aさんが幼稚園生の頃から、母親が父親に対する不満を話すようになりました。それはAさんが直接的に父親と体験したではありません。母親の話と辛いと話す母親の姿を通して母の感情をAさんが自分事として肩代わりし、疑似体験しています。結果としてAさんは父親に対する嫌悪感や反抗心を抱き、態度に出します。

当事者の母親は、Aさんが味方と感じているかもしれませんし、Aさんに夫の不満をこぼしても、母親、妻、社会人としていくつもの役割を日々努力して続けていく過程で起こる一瞬の感情吐露かもしれません。Aさんに対する影響の大きさをその時点で図ることは難しいかもしれません。

 

この例のAさんのように、私は自分以外の他人の感情を肩代わりする癖がありました。特に家庭内の問題に対して顕著に表れ、仕事、友人関係においても出ていました。

視点を変えて、私に感情を肩代わりされた人からすれば、愚痴を聞いてもらってスッキリしたい程度だったのに、頼みもしないのに勝手にやって来て、わちゃわちゃと騒いでる。ちょっと気楽になった時もあれば、余計に事が悪化したかもしません。

他人事に介入する過程で、他人の痛みや辛さに敏感になり、感謝する出会いや事柄もあり、悪いことばかりではなかったと思います。

結果として、私を表す言葉にしっかりしてる、頼りがいがある、親分肌等がありました。一方、自分から介入した先で、私は軋轢や否定的な言葉に出会います。それを私自身への攻撃と感じ、辛さを抱えていました。私はどこかで疲れ切って、不機嫌で、孤独でした。

 

コロナ禍を過ごすと、自分自身に向き合う時間も多くなりました。昨年末頃から、他人事の肩代わりを繰り返して、自分事と他人事の境目が曖昧になり、自分事を後回しにしていると感じ始めました。自分の感情は自分が大切にするしかありません。還暦を迎えるこれからは、 自分と他人の感情を区別して捉え、自分の感情を大切にしたいと思うのです。

自分の感情を真直ぐに捉え、それに責任を持ち、行動した結果を受け入れる。自分勝手に振る舞う事とは、違います。

生れて以降、何時からかもわからない程長い間に身についた癖ですので、意識的に「これは自分の感情なのか」と自分に問う習慣をつけていきたいと思います。小さな日常の事から始めます。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。