#6:積読本を読み進めます~15 冊目読了して

こんにちは。

 

今日は、東京オリンピック開会式です。夜8時頃からNHKを始めとしてテレビ放送が始まります。皆さん、今晩はどのように過ごされる予定でしょうか。

近所に住む80歳を過ぎた叔母は人生2度目の東京オリンピックを楽しみだと言っていました。「一種目でもいいからオリンピックを生で観戦するまでは、健康でいるわよ。」と笑顔を見せていました。2021年の今、コロナ禍の無観客開催ではあり、生観戦や同じ部屋でのテレビ観戦もできませんが、せめて電話越しに叔母の楽しむ声を聴きたいと思っています。

 

15冊目の本を読了しました。先日投稿した「フロー理論入門講座」で紹介された一冊です。

 

「仕事はうかつにはじめるな  働く人のための集中力マネジメント講座」

石川善樹 著

 

最近、今している事に集中しきれず、関連の無い事柄が浮かんでは消え、意識が流れている感じがしていました。瞑想中であっても、セルフヒプノセラピーをする時も意識がゆらゆらしているように感じます。集中力が落ちたのは、意志力、体力の低下かもと思っていました。

この本の対象はビジネスパーソンではありますが、フロー理論入門講座を経て手に取ろうと思いました。

 

心に残ったフレーズのノウハウを書き留めたいと思います。

1)集中力はテクニック:

  • 集中力≠意志力・根性 (→嬉しいメッセージです!)

①自分を信用せずに、気を散らせるモノを排除しておく。

②感情と場所はセットで記憶されるので、いやいや始めない。ワクワクして始める。

③終わる時間を決めておくことが質の高い集中を生む。ポモドーロ法をお勧め。(25分集中し、5分休憩する時間管理方法)

 

2)フローに入るステップ:

  • 強いストレスから一気にリラックスを感じること。
  • リラックスするには、呼吸法(息を吐く)と座り方(足の裏を床につけ、骨盤を立てて背骨を真直ぐに座る)で得られる。

例として、締め切り日前になると集中して課題を終わらせることができる体験が引用されていました。恥ずかしながら、私も、夏休みの宿題をギリギリまでやらずに登校日の前夜に、一気に終わらせる体験を何度しており、軽いフロー状態の説明として解りやすいものでした。

脳科学的には、フロー状態では、理性(分析)を担当するベータ波は使われず、低アルファ波と高シータ波が占めていることで、大局観を使っていることに加え、ガンマ波が出易くなることでひらめきを得る事が判明しているそうです。

 

3)フローに入り続ける為には、小さい目標を立てること:

トップアスリートを対象にした研究結果が紹介されています。

トップアスリートは世界を舞台にした大きな目標(夢)を必ず持っていて、結果を残す人はそれに加えて、小さい目標を立てて達成し続けているそうです。

目標を立て続ける初期は、記録や褒賞等外的動機ですが、自分の限界を迎えた時に、他分野に学び、自分自身の中から変わることへの内的動機により、小さい目標を縦づづけ、その限界を超えるそうです。

アスリートに限らず、一般人の自分が目指していることに関して、

「どんな誰でもできることを、誰もできないくらい長く続けた人だけが、質の良い、強い集中状態を保つことが出きる。」そうです。

 

とはいえ、気持ちが乗らない時に向けたテクニックが「リカバリー」として表現されていました。

良いリカバリーをしてフローに入るには、ルーティン作りがあるそうです。

→以下は私が自分の為に作ってみました。

①ポジティブな言葉がけをする。(→よし、これから楽しいことを始めるぞ。)

②心も身体もリラックス(→腰を立てて姿勢よく座り、息を吐く。)

③頭の中で、これから起こる事のリハーサルをする。(→25分間はこれと、これをやろう。)

④動作に入る前のルーティンを作る。(→コーヒーを一口飲んで、両腕を揺らす。)

 

4)考えるプロセスの体系化:

フローに入り小さい目標を立て続けるには思考の再現性の担保が必要と説かれ、著者が勧めているのは2つの方法でした。

①1時間軸で分ける3ステップ

  1. いかにして考え始めるか。
  2. いかにして考え進めるか。
  3. いかにして考えをまとめるか。

②内容で分ける3ステップ

  1. 前例のない挑戦(原始的)
  2. 中間領域
  3. 考えつくされた領域(複雑)

 

5)なぜフローに入ることが必要か:

人生100年時代と言われている。

50歳までは、様々な事に挑戦し、専門分野を増やす。

51歳以降は、異なる分野でスキルを磨いていくことで、専門分野を深化拡張させることが必要になる。より多くの分野やスキルを効率的に身に着けるためには、より質のよい集中力をもって事に当たることが必要になるから。

 

付録にあった、「継続のための10か条」が、ずしん!と響きました。ここでも、「~ねばならない」を手放すことの大切さを再確認しました。

  1. (意思決定の為の)選択肢を減らそう
  2. きちんと寝よう
  3. 飽きたらやめよう
  4. 厳格になりすぎない
  5. 意思のせいにしない
  6. 「楽しい」を大事にしよう
  7. うかつに始めない
  8. 変えてもOK
  9. 余白をもとう
  10. みんなとやろう

 

先ずは、「軽いフロー」に入る経験と小さい目標を持ち続けることを意識して日常に取り入れたいと思います。「楽しい」を忘れない。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。