#50:キャリアコンサルタント技能士2級受験に向けて~6 具体的展開力

こんにちは。

 

本日も、また続けて「キャリアコンサルタント技能士2級受験に向けて」に関する準備について書き留めていきます。 参考図書は昨日の掲載と同じ3冊です。

評価区分の最期 「具体的展開力」について、参考図書を引用しつつ、自分の理解をまとめていきます。(下線部分は私が注意したいと思った点で、参考図書にはありません。ご了承ください。)

 

具体的展開力という言葉そのものからも、理解と実行が難しく感じています。

4.具体的展開力:相談者との関係性を意識しながら面談を進め、相談者の訴えを理解した上で適切な目標を設定し、キャリアコンサルタントとしての対応を適切に選択し、対応できることで、相談者に気づき、変化(問題に対する認知の変化、自分または重要な他者に対する認知の変化、自己の表面的な表現から内面表現への変化、具体的行動や意欲の変化など)が起こること。

 

冒頭の「相談者との関係性を意識しながら面談を進め、相談者の訴えを理解した上で・・・」の部分では、構築した信頼関係を継続し、主訴と新たに気づいた問題を踏まえて、と理解しました。

 

次に「適切な目標を設定し、」とあります。これまでの面談もクライアントとコンサルタントで一緒に進めてきたので、目標設定も双方が合意することが求められていると考えます。目標設定について参考図書を再読したところ、下記内容の掲載がありました。

 

◆目標設定のステップ

  1. 目標を具体的なターゲットとして表現してみる。→スモールステップにより成功感を味わうことができる。
  2. コンサルタントがこのケースを扱える技量と経験があるかどうか検討する。→無ければリファーする。
  3. クライアントの意思を確認する。→クライアントがその目標をどの程度強く望むか。乗り気でなければ、その理由を確認する。コンサルタントもクライアントと一緒に目標を達成することを表明すること。
  4. 確認が得られたら、行動契約を結ぶ→目標に至るプロセスとそれを実行する内容の2つが入る。

 

続いて、「キャリアコンサルタントとしての対応を適切に選択し、対応できることで、・・・」とあり、目標設定の2つ目のステップを意味すると考えましたが、試験にてリファーする判断例が含まれる確率は少ないと思います。試験の評価区分として考えると基本的態度に含まれる3つの役割にも繋がると思いました。

  • 情報やサービスを提供する専門家
  • 診断して処方箋を出す医師(アセスメントする役割)
  • 公平な関係を気づき、必要な支援を明らかにするプロセス・コンサルタント

 

 

◆相談者に起こる気づき、変化

最後に「相談者に気づき、変化(問題に対する認知の変化、自分または重要な他者に対する認知の変化、自己の表面的な表現から内面表現への変化、具体的行動や意欲の変化など)が起こること。」とあります。

ここに到達することが「展開」と表現されているように思います。

文章の( )内には、相談者に起こる気づきと変化の事例が列挙されています。前述と重複しますが、再掲します。

  1. 問題に対する認知の変化
  2. 自分または重要な他者に対する認知の変化
  3. 自己の表面的な表現から内面表現への変化
  4. 具体的行動や意欲の変化
  5. その他

上記5点に関するクライアントの発話や表現(非言語・言語)を捉えること。これまでの面談で用いたマイクロカウンセリング技法の基本(観察技法)で対応したいと思いました。

 

具体的展開力では、「目標設定の合意とそれに取り組むクライアントの変化を確認」までが求められていると思いました。

面談中にコンサルタント視点から提案した目標をクライアントが受け入れない時に、その理由を聴くことは、目標設定ステップに沿っているので、再度一緒に目標設定すればいいのだ、と少し安心しました。

むしろ、クライアントがこれならできる、と自ら発話する可能性やその時の感情を具体化することによる気づきや変化に繋がるかもしれません。

目標設定の合意は、クライエントとコンサルタントの合意と強く意識したいと思います。

 

評価区分を自分なりに精読し、試験を通して求められる要点を少し分解できたと思います。この理解を実技で再現できるように、普段のコミュニケーション、面談練習で意識付けしたいと思います。

 

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。