#69:朝の深呼吸を習慣にします

こんにちは。

 

秋雨が降り続けた昨日、9月9日は「重陽節句」でした。

3月や5月の節句に比べて聞きなれない名前ですが、平安時代に中国から伝わった風習だそうです。古来中国で、奇数は縁起が良い「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられ、陽数の最大値である「9」が重なる9月9日を「重陽」とし縁起の良い日とし、菊の花の香りを含んだお酒「菊酒」で邪気を払い、無病息災を願ったそうです。

皆さんはどのように過ごされましたか。

一転して、今日は晴れた秋空。昨日の雨は、清めの雨かもしれませんね。

 

先週、鉢植えのいくつかを自己流に剪定しました。剪定といっても、この夏に枯れた枝葉を落とし、追肥をした程度です。特に、ねむの木は、思い切って幹の6割を切りました。残った幹は植木鉢の縁から上30㎝程で、土に近い幹の下の方に少しの枝葉を残しました。

それからわずかな日数が経過した程度ですが、ねむの木の姿が変わってきました。

30㎝の樹高は変わらず、濃い赤茶のゼンマイのように丸い若芽が成長し、薄く明るい緑色の大きな葉を広げて一本の若い枝になり、同じような枝が複数本に増えていました。剪定時に数本だけ残した古い枝葉は濃い緑から茶色へと変化し葉を落とし始め、次世代に引き継がれたことがはっきり分かりました。新しい枝葉が横に広がり植木鉢を覆っています。

 

このねむの木の状態を見た時に、これからの在り方のお手本のように感じました。

これまでの時間で得たものや高いところから見た景色もあったけれど、ある時期にそれが維持できなければ、新しい在り方でこれまでとは違う方向に成長を続ける。光を浴びて風に揺れる枝葉は楽しそうに映ります。ねむの木に良いものを見せてもらい、とても落ち着いた気持ちになりました。

 

これからの時間に、ねむの木を見ている今の心持ちを頻繁に持ちたいと思い、そのためには、深呼吸をするといいのではないか、とぼんやり思いました。マインドフルネス講座を受講した影響があるかもしれませんね。

人間の生存に必要な動作で唯一自分の意思で少しだけ制御できる呼吸。

ゆっくりとした大きな呼吸は、副交感神経(睡眠時やリラックスしている時に働き、ホルモンや免疫の働きを正常化させる)を活発にするそうです。

10秒程度かけて息を吐き切ってから、新しい息を吸うことで、体の中の空気が入れ替わったように感じ、気持ちも落ち着きます。

毎朝起きたら、ねむの木の前で深呼吸をして一日を始めることを習慣にしようと思います。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。