#19:経験の認知を変えていきます

こんにちは。

 

本日は、経験の認知について気づいたことを書いてみます。

 経験の認知を変えていきます。(7-2)

 

認知行動療法のテキストでは、認知は出来事や情報の捉え方であり、認知は気分や行動、身体の反応に影響し、それぞれ相互的に影響し循環する、とあります。

自分の一つの経験について認知とその影響を感じたことがありました。

 

2021年2月上旬に、ある方とオンラインで30分程話をしました。仮にAさんとさせていただきます。

Aさんが高校時代3年間に部活でたしなんだスポーツの話になりました。それは偶然にも私が同じく高校時代の部活から始めて20歳代後半まで約15年間続けたスポーツと同じでした。

Aさんは、その部活体験を自分の人生においてとても良い影響があったと話されました。自信にあふれた圧倒的エネルギーが画面越しに伝わってきました。

私の中では、そのスポーツは中途半端に終わったこと、やり遂げられなかったことの一つでした。私は、高校時代に関東大会に出場したものの予選敗退、インターハイには出場できませんでした。社会人になってしばらくは国体選手を目指したのですが、候補にはなっても県代表にはなれませんでした。

Aさんは経験を通した成長過程にフォーカスし自己肯定感に繋がっていました。私は結果にフォーカスし勝敗という二分割思考で自己否定の要素に分類していました。

 

この違いは何だろう?

経験の捉え方が違うと感じました。

 

自分がそのスポーツを通して得た、結果以外の印象や思い出を探してみました。

・会社、家族以外の第3の場所として、自分がその集団の中で好意的に受け入れられていることを実感していました。

・春と秋には、電車で2時間程度離れた様々な地方都市で交流試合が開かれ、小さい旅行を仲間と重ねる楽しみがありました。

・試合に向けては緊張しながらも仲間と共に気持ちを合わせて準備していきました。その間に課題がクリアできて成長を実感できることは喜びでした。

・私はとても不器用で人よりも時間をかけて取り組まないと上達しませんでした。そんな自分を理解して、コツコツ練習を続けていたと思います。

 

この場所を借りて振り返りながら、当時の仲間に恵まれた場所と時間を穏やかな心情と共に思い起こしました。不器用な自分を知り、遅い成長を信じて15年間近く続けたことも。あの経験を長期的視点で見直すと、私の基礎作りと捉えられるようになりました。また、あの時の自分が設定した目標に届かなかった苦さも基礎の中に含まれていると思います。

 

出来事や情報の捉え方を認知とするならば、これからは、自分の経験に対して肯定的・否定的の二分割して固定するのではなく、良くも悪くも曖昧にもと多角的な認知を心がけたいです。その認知が時間や空間を超えて自分の中で循環できるならば尚良し。

今回、一つの経験が認知を変えて循環し始めたと感じています。

 

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。