#16:お客様用の茶器を自分でも使います

こんにちは。

 

本日は、生活に関することから一つ。

お客様用の茶器を自分でも使います。(6-3)

 

私の両親は明治生まれの親に育てられた昭和の人でした。戦中戦後、高度成長という昭和の影響を受け、平成を迎えても家庭の中で守られていたローカルルールがいくつかあります。

その中の一つに「来客に備えたおもてなし用の品々は、普段使いの物とは分けて手入れし、季節に合わせた物を準備する。」がありました。おもてなし用の品々としては、スリッパ、お手拭き用のタオル、座布団、茶器や食器一式、宿泊される場合を想定した寝具一式、タオル、パジャマ等です。時代の変遷と共に、我が家でもお客様のおもてなしは自宅から、飲食店や宿泊施設で行うように変わっていきました。保管していたお客様用の品々を少しづつ普段使いに下ろして行きました。

ですが、未だにお客様用として下ろさずに大切に保管されている食器、特に茶器があります。どれも全く高価なものではありませんが、形状や彩色が気に入ったり、旅行先で購入した品々は思い出に繋がり、眺めているだけでも満足で、いつか使いたいけれど使うのは「特別な時」にしよう、と思っていました。

ローカルルールは霧散しても、その体験は考え方として一部残っているのですね。

 

普段、私が使う茶器は友人の結婚披露宴の引き出物のティーポットとマグカップ2つです。

一つはスヌーピー柄のマグカップ(小学校時代にお友達からもらった誕生日プレゼント。50年近く使っています。)

もう一つはロイヤルコペンハーゲン青い花柄のマグカップ(職場の方々が退職祝いに下さった品を丁寧に使っています。)

どれも大切に毎日使っています。

ただ、「特別な時」はどんな時だろうか。

 

食器棚の中にある茶器を横目でみつつ埃を払ってお手入れをしようかと思っていた時に、私が私自身をお客様としてお迎えして、時々この茶器を使おうと思いました。

自分が自分自身を少し大切に扱う時間を、「特別な時」の一つにしようと思います。

還暦を迎える日、これからやりたいことの一つが実現する日も「特別な時」にして茶器を使っていきます。今からその時が楽しみになってきました!

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。