#5:心理学を学んでいます

こんにちは。

 

今回は取り組み途中の一つです。

3年前から通信制大学で心理学を学んでいます。(3-1)

自分の心を知りたいと願うことがありました。

親の介護と看取り、三回忌が過ぎてから、重たい疲れの塊を体の中心に感じるようになりました。もっと丁寧な介護ができたのではないかとの後悔と、職場に戻っても仕事に集中できず、そんな自分に苛立つ日々が続きました。

信頼する先輩や友人達に話を聞いてもらいましたが、私の話が面白い訳もなく、少しづつ人との距離が広がりました。

今の自分の心がどうなっているのか、自分で自分の心の状態を解明したいと思いました。もう人には頼れない、頼ってはいけない。自分自身がひとりで向き合うことしか残っていないと考えました。一番効率的な方法を考えた時に、体系化された学問のガイドに沿って進むことが安心できるのではと考え、大学生となってゆっくりしたペースですが学び始めました。

 

発達心理学概論が印象深い科目の一つでした。

発達心理学とは、人の生涯における心身の変化とそれが生じるメカニズムを研究する学問分野で、心理学者のエリクソン、ハビィガーストが提唱した理論が紹介されます。人の生涯を8段階に分けて各段階での心身の発達特徴や習得課題が掲示され、それぞれの発達段階について詳しく学びます。

8つに分けられた発達段階の呼び方と年代は下記となります。

①胎生期(受精後から約38週まで)

②乳児期(誕生から1歳半頃まで)

③幼児期(1歳半頃から6歳頃まで)

④児童期(6歳頃から12歳頃まで)

⑤青年期(12歳頃から20歳頃まで)

⑥成人初期(20歳代から30歳半ばくらいまで)

⑦成人期(30歳半ばから60歳代初めくらいまで)←私個人の生涯は今ここです。

⑧老年期(職業から引退する以降)

 

20歳頃までがそれ以降より細かく段階が分かれていることからも、成人するまでに出会ったり、時間を共有する人や接する環境が人の生涯に色濃く影響を落とすことが解ります。

 

授業は①胎生期から順番に進められていきました。

その進捗に重ねて自分の人生を振り返りました。それまで忘れていた幼い頃の出来事が短編映画のように当時の感情と共に思い出され、その記憶がどこにあったのだろうと自分自身に驚きました。

授業が進むにつれて良くも悪くもほぼ教科書通りのプロセスを踏んできている自分の発達経過に笑ってしまいました。「大過なく」は「幸せ」の一部を構成している要素かもしれませんが、標準的教材のような発達段階を経ても悩みや苦しみがあり自分の心を知りたいと願う成人期の私が居ます。

発達心理学概論の履修後に私の心のスクリーンにぐっと力強い太文字で浮かんでききたフレーズがあります。

食べた物で身体が造られる。かけられた言葉で心が創られる。

成人期から老年期を過ごしていくこれからの私は、行動についての選択肢は無限でも健康寿命の時間は有限です。有限な未来を楽しく歩く心を創る言葉を自分で見つけ自分自身にかけたいと思います。

自分の心を解明する学びと作業はまだまだ継続中です。終わりはないのかもしれませんね。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。