(21)食べたモノと聴いた言葉で私はできている

こんにちは。

台風一過の日曜日。空にはまだ多くの雲が残り、時折強い南風を感じますね。

 

本日は、食育に関するドキュメンタリー番組から想いを広げます。

イギリスで食育普及活動をしているジェイミー・オリバーをご存知でしょうか。

20年以上前に「裸のシェフ」として料理番組やレストランオーナーとしても名を馳せた人物です。

この8月にBS12でこの主人公が学校給食改革に取り組んだドキュメンタリー番組が再放送され、私は食い入るように拝見しました。

イギリスのある地域の小学校にて食育授業を行い、ある生徒の家庭の食事をインスタントを多用した内容から素材を調理することに変更し、子供達の行動の変化を見せていました。食事内容が変わると、子供に集中力、責任感、他者とのコミュニケーション力等の向上が明らかに見えていました。しかし、食事内容をインスタントに戻すと、子供達の態度や行動が元に戻る様も収められていました。

今の子供達が口にする食事を変えることで未来の国を支える人づくりになると主張し、給食内容を変えるように公的機関に掛け合いますが、現状維持の力に押されてしまいます。

当たり前のことを当たり前だと主張することの難しさも見て取れました。

同時に、改めて食べる事の大切さを思い出し、彼の活動についてインターネット検索を続けると2010年に行ったTED公演が掲載されていました。多少パフォーマンスも含まれていますが、それが彼のスタイルでしょう。

Jamie Oliver: ジェイミー・オリバー 「子ども達に食の教育を」 (TED Prize授賞講演) | TED Talk

その後、彼は経営するレストランの破たんを経験し、今は食育のアドバイザー(食の革命家?)として活動を継続しているようです。有名シェフとなって出会った食育への熱い想いを貫いている姿勢に感銘を受けました。

 

このテレビ番組を通して、自分自身の過去にさかのぼる事ができました。

私は、街の中華料理屋の子供として生まれました。昭和30年代でコンビニやスーパーはまだ普及せず、商店街で八百屋、肉屋、魚屋、和菓子屋とそれぞれの専門店で買い物かごを持って毎日の食事支度の買い物をすることが当たり前の日常風景でした。

自宅での食事は両親が鍋を振ったものが並び、当時発売されたばかりのインスタントラーメンが物珍しく見えたことを覚えています。今思えば幸せなことですね。

それから40年以上過ぎ、両親を看取った後に体調を崩しました。今では介護疲労とか燃え尽きたと言われる状態かもしれません。心身ともに一歩踏み出すことが難しい状態でした。その時に思い出したのは、両親の言葉です。

「ごはんを食べることができれば、大丈夫だ。」

先ずは、30品目を含む食事を自分の手で作る事から始めたところ、2年近くかかりましたが、体調だけでなく心の状態も回復してきました。同時に、両親からかけられた言葉で今の自分の自信となっていることや深い傷となって残ることが自分の輪郭として見えてきました。

食べたモノで身体はできているのだ、かけられた言葉で心ができていくのだ、と実感しました。

還暦を過ぎ、再び気力が落ちていく感覚を得ています。何を食べているか、自分はどんな言葉を聴いているのか、自覚する時だと直感しています。

皆さん、毎日の食事では、何を口にしていますか。

 

〇朝活

本日は、自己啓発オンライン講座に参加しました。

「どんな願いも叶うという前提で、あなたが描く理想的な3年後の未来は?それを言葉にして書いてみよう。」との課題が投げかけられました。

「理想的な3年後の未来」を考えながら「今」を過ごしているか。最近の自分のテーマに触れた時間でした。私は、キャリアコンサルタントとして目の前の人が未来を描くお手伝いをしたいとの思いが浮かびました。

 

◇2022/08/14 タロットカード:カップ

カップは感情、愛情。8は(愛の)力。この絵柄は、積み重ねた8つのカップを背にして杖を付きながらその場を去る後ろ姿。自分が決めたことをやり遂げよう。

 

では、また。