#6:積読本を読み進めます~9冊目
こんにちは。
本日は、積読本を読み進める9冊目。(4-2)
医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方
近藤慎太郎 著
現在、がんと就労の両立支援に関する講座を受講しています。そこの推薦図書の中の1冊で、大井図書館でお借りしました。
著者は、内視鏡検査・治療の現役医師で、得意なマンガを活かしてこの本を書き上げたそうです。
2015年のデータでは、日本人の3大死因はがん、脳卒中、肺炎の順だそうです。これからは、2人に1人ががんに罹る時代。現在は、がん=死ではなく、早期発見と早期治療によって、その後の人生の選択肢が広がっています。
定期的にがん検診を受けることにより、早期発見に繋がりますので、推薦図書に挙げられたと思います。
この本は、がんが発生した身体の場所別に原因と治療法、留意点が書かれています。
最初に、医学の進歩により治療の選択肢が広がっていることがあります。が、一般人へのわかりやすい説明が行き渡らない現状と、インターネットにあふれる情報に惑わされて間違った治療選択をする危険への警鐘が書かれていました。
10種のがんそれぞれを解説した後、がん検診の受け方と留意点がありました。
その中で、印象に強く残ったのは、「画像検査で分るもの以外分からない」との記述でした。その時の検査で写らなければ、判断できないのは道理だと思います。そのため、がん検診ではいくつかの検査方法を組み合わせて受けることも意味があると判りました。例えば、
・PET検査と血液検査(腫瘍マーカー)
等です。
また、膵がんでは、原因は解明されていないものの、膵嚢胞がある場合は膵がんり患が嚢胞の無い人に比べ、3倍高くなるデータがあるそうです。エコー検査を受けて膵嚢胞があったら、専門医の受診を勧めています。
一方、がんり患を心配しすぎて検査回数を増やすと、医療被曝を受け、健康に悪影響を及ぼす場合もあるそうです。主体的な判断が求められています。
膵がんの章にて、がんで死ぬことは恐ろしいことなのか、との問いかけがありました。
著者は、「健康は人生を充実させるための手段であって、目的ではない。」と述べていました。そのフレーズで、女優の樹木希林さんのドキュメンタリー番組を思い出しました。がんを抱えながら俳優業を続け、人生の終い支度をされてる晩年の姿です。
がん検診では、健康状態チェックと同時に、検査待ちの時間に、これからの生き方に想いを馳せて心のチェックにも使いたいと思います。
健やかな一日をお過ごしください。
では、また。