#6:積読本を読み進めます~8冊目

本日は、積読本を読み進める8冊目。(4-2)

 先日、大井図書館で借りた一冊です。

 

超訳 ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉

桜川Daヴィんち 著   

 

著者がルーヴル美術館を訪れ、レオナルド・ダ・ビンチが描いた『バッカス』を観た時に「私の意思をあなたが伝えなさい」と語りかけられた不思議な体験をしたそうです。それを受けて、レオナルド・ダ・ビンチ研究を始め、このビジネス本を書き上げたそうです。

その研究を通して、著者は7つの力が重要であると位置づけ、それぞれの力を著者が再定義し、それに繋がるレオナルド・ダ・ビンチの手稿に書かれた言葉と、ご存命の方も含んだ偉人の言葉やエピソードを掛け合わせて解説しています。

  1. 自尊力
  2. 没頭力
  3. 洞察力
  4. 創造力
  5. 対人力
  6. 実践力
  7. 幸福力

どれも古から語り継がれた普遍的本質と感じますが、レオナルド・ダ・ビンチが不器用なまでに事実を積み重ねて実践する姿とその裏にある膨大な努力を想いました。

特に私が印象に残ったのは、自尊力にて引用されたエピソードです。レオナルド・ダ・ビンチはラテン語ができなかったので、当時の知的サークル「プラトン・アカデミー」に入れませんでした。40歳過ぎてからラテン語を文法から学び、読書を重ね、50歳過ぎにはラテン語の蔵書が116冊とありました。そして、レオナルド・ダ・ビンチが主宰するアカデミーも設立。普通の人と同じように悩み、失敗し、嫉妬しても、自分の目指す希望を諦めない強い意志と努力に圧倒されます。自分の心に素直な方だったのではと想像しました。

また、一枚の絵を通した不思議な体験を忘れることなく、外国語で書かれた文献の研究を重ねた著者にも素直な心と強い意志を感じます。この本の構成は、レオナルド・ダ・ビンチを知ろうと努力された著者のマインドマップが文章として綴られていると感じました。

 

そして、もう一つ。実践力の中でアウトプット「目的別5つのライティング法」として紹介されていました。読者にもレオナルド・ダ・ビンチの思考法を活用する方法として勧められています。

  1. エクスプレッシブ・ライティング~感情の揺れ(不安、悩み、ストレス等)を寝る前に書き出すことで解消する。
  2. オブジェクティブ・ライティング~事実を書き出すことで落ち着きを取り戻す。
  3. クリティカル・ライティング~敵対する出来事や人に対して反証を書くことで自尊心を上げる。
  4. サクセスフル・ライティング~日常での些細な成功や達成したことを書き出し、自尊心を上げる。
  5. インスピレーション・ライティング~思いついたアイディアをひたすらメモする。アイディアを書き留めることで、後々にそれらを組み合わせて何かを創造する糧にする。

何かを書き出す時に、どれに当たる事をしているのかな、と思い返そうと思います。

 

健やかな一日をお過ごしください。

では、また。