#6:積読本を読み進めます~2冊目
こんにちは。
本日は、積読本を読み進める2冊目になります。
旅する木 星野道夫著
世界の自然を撮影された写真家である著者がアラスカにまつわるエピソードを中心に集めたエッセイ集です。著者の写真は、カレンダー等で一度は目にされた方が多いと思います。
こちらは手頃な厚さの短編集の文庫本で、いつでも読めると思っているうちに時間が経ってしまいました。
本書のタイトルになった題名のエッセイも収録されており、自然の中で悠々と流れる時間と命を育み続ける小さい種を想像しながら読みました。
私が特に印象に残ったのは、「生まれもった川」という題名のエッセイでした。
アラスカに住むインディアンの老夫婦がミニマリストとしての生活スタイルを維持しながらも、好奇心は衰えを知らず、60歳を過ぎてから日本語を独学で習得し日本縦断旅行を実行。70歳が過ぎてスペイン語を学んでいる。世代を超えて若者との屋外バレーに興じることもあると書かれています。
年齢を重ねた豊かな好奇心をこの方は人とのコミュニケーションに対して広く深く開く生き方で表現しているように感じました。このエッセイが印象深かったのは私自身がこの話の主人公に近い年齢であることが影響しているかもしれません。
自分の経験から得た知識や感情を基準にして自分の将来や周囲との関係を決めずに、好奇心と知恵を共にしてこれからの時間を過ごしたいと思いました。
健やかな一日をお過ごしください。
では、また。